ではでは、前回に引き続き世界に誇る三浦技研の工場研修(見学ではなくあえて研修と呼ばせていただきます)の続編をお送りしたいと思います。今回は(現場編)ということで、物々しい画像の連発になりますが、男子やオッサンはきっとこういうの好きなハズ^ ^;
ホントは臨場感を出して“動く画像”を貼り付けたかったのですが、悪戦苦闘の末、断念しました(汗、、
長編になりますよ~お時間のある時にご覧下さい♪
それではイッテみましょう^ ^;
いきなり鉄のカタマリが出てきましたが、これが(工程編)でご紹介した三次精密鍛造で使用するヘッドの金型になります。ひとつのブロックが良く見る赤レンガのおよそ4倍くらいの大きさでしょうか…このくらいの質量がないと衝撃に耐えられないのでしょう!?
しかもこの金型、一度作ったら永遠に使えるワケではなく、定期的なメンテナンスをしないと使いものにならなくなってしまうそうです(汗、、例えはなんですけど、すし屋の包丁や中華屋の鍋みたいなイメージでしょうか…(失礼しました)
その金型をメンテナンスされるスタッフもいらっしゃるのです。この作業風景は許可を得ていたか定かでなかったので、遠めに写っていたものを拡大しました。ここまでピンボケなら何が何だか分からないので結果オーライですかね^ ^;
そしてお次は三浦技研コダワリの三次精密鍛造です。
この機械、人の大きさと比べてもらえるとその巨大さが分かっていただけるかと…すげ~デカくて威圧感ハンパないです(笑、、ひとつのヘッドを鍛造するのにこれだけの設備が必要なのです。。
三回目の鍛造で最大のポイントがこのシリンダーが螺旋状になっている点です!通常は垂直にストンっと落ちるものですが、こちらはスクリューのようにねじ込んで押し付ける!ということでより強くプレス出来るワケですね。
そうして出てきたのがこれ!牛カルビじゃないですよ^ ^; 真っ赤になるほど加熱されたアイアンヘッドです。これを送風機で冷却して、次の工程に進んでいきます。
冷却されたヘッドは、次にここでホーゼルとヘッドのネック溶接となります。この溶接は他の材料を一切使わずに、なんとホーゼルを超高速回転させて、お互いの摩擦で生じた熱で鉄同士が溶け合い合体するという驚きの手法で溶接されていました(汗。
こうすることによってこの部位はとても強くなり、まずここから折れたりすることは無いそうです、、
溶接直後の状態がこちらです…いや~なんとも手間がハンパないですね、、ここで出来たこのバリ等を
このような機械で処理したり、重量の管理をしていきます。ちょっと工程が前後するかもですが、
ここではスコアラインを打ち込んでいます。まあまぁ見にくいですがだいぶアイアンヘッドらしくなってきましたよね~
長い道のりを経て、いよいよここから研磨工程となってゆくのです。。
おおよその輪郭を整えるブレード研磨です、左上のブロック状のパーツ(モデル毎に形が違う)を研磨機にセットして成形するのです。
こんな感じになったものをまた違う研磨機で削りながら~の…
ご覧のような状態となりましたところで、遂に雑誌やメディアで見かけることのある風景の「職人による粗研磨」ですね!
それはもう、当たり前なのかもですが、黙々と研磨してゆくのです。何も語らずして男の背中が語っている!?そんな感じです。
軟鉄鍛造アイアン・ウェッジを使っているなら、ここでヘッドに魂が宿ることを理解していないとダメです!ひとつの道具にもストーリーがあるってことを一人でも多くの方に知っていただきたくてここまでご紹介してきました!
が、なんとまだまだ現場での工程は続きます^ ^;ここまで来たからには最後まで見ていって下さい!宜しくお願いしますm(_ _)m
粗研磨に続き、もうひとつ熟練の技が必要な工程があります。「調角」です!
魂が宿ったヘッドにカツを入れるのがこちらのお方、この道35年!!同社最古参の職人:小田さん!銅製のハンマー1本でフェースをグースにもストレートに調角できるスゴ腕職人さんなのです。これが出来る方はこの方ひとりだけとのことで、この方の引退と共に三浦カスタムは終了するとまで噂されています(汗、、残念ながらその作業手順の公開はヒ・ミ・ツとのことでした^ ^;
刻印という工程もありまして、こちらはUSモデルの刻印となります。個人的にはこちらのデザインお気に入りだったりします^ ^;
そしてお次は、、
こちらの大きな釜のような機械で、
粗バレルからの~ 仕上げ研磨がはいって~
遠心バレルという作業ですね!大小様々な石のようなものとヘッドを入れてガラガラかき混ぜる工程となります。かなりの音が発生するのと8時間にも及ぶ作業だそうで、これをやる時は主に夜間なのだそう…これも仕上げのために必要な作業なのですね、、
バレル・仕上げ研磨が終わると今度は洗浄?作業となります。洗剤のようなものを入れてキレイにしていきます♪ここでも機械は相変わらずの迫力です(汗。
で、磨き研磨となります。いわゆるバフがけですね!この段階での重量誤差は「±0.5g」とのこと(汗。
そのあと鍍金(メッキ)となるワケです。鍍金は外注の専門工場へ出荷されることになりまして、ここまでが本社工場における男の作業工程となるそうです。
鍍金からあがってきた後は、女性の出番です!
刻印部へのカラー入色と上の画像のサンドブラストなどの繊細な工程は女性の手によるものなのですね~納得です♪
これで恐らく^ ^;現場における作業工程の全てをご紹介できたかと思います。
すでに“軟鉄鍛造アイアン・ウェッジをお使い”の方も、“これから使ってみたい”という方も、鉄のカタマリひとつにこれだけの人の思いが込められているというストーリーに共感していただき、是非ともコースで入魂の一打を放っていただきたいと思います。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
引き続き、ウルトラクラブスも宜しくお願い申し上げます。
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